栄養コンシェルジュ新着情報:体重では分からない“筋肉の質低下” 超加工食品がもたらす見えない変化とは?【最新研究】
2026年4月18日
■こんな変化、感じていませんか?
・体重は変わっていないのに疲れやすい
・以前より筋力が落ちた気がする
・なんとなく体が重だるい
こうした感覚に、思い当たることはありませんか。
もし一つでも当てはまる場合、「筋肉の質」に変化が起きている可能性も考えられます。
■見た目では分からない身体の変化
健康管理というと、体重やBMIに目が向きがちです。
しかし実際には、見た目では判断できない変化が体の中で進んでいることもあると考えられています。
そのひとつが、「筋肉の中に脂肪が入り込む状態」です。
■筋肉が“霜降り化”するという現象
近年の研究では、筋肉の内部に脂肪が蓄積する「筋内脂肪(intramuscular fat)」が注目されています。
これは、筋繊維の間や内部に脂肪が入り込む状態で、イメージとしては“霜降り肉”のような構造です。
この状態は、筋力や代謝機能と関係する可能性があり、加齢や生活習慣とともに変化することが示唆されています。
■超加工食品との関連を示した研究
放射線医学分野の研究では、約600名を対象にMRI解析が行われました。
その結果、超加工食品の摂取割合が高い人ほど、筋内脂肪が多い傾向が確認されています。
重要な点は、
・総カロリー摂取量とは独立していた
・BMIとも一致しなかった
という点です。
つまり、「どれだけ食べたか」ではなく「何を選んでいるか」が影響している可能性があります。
■超加工食品とは何か
ここでいう超加工食品とは、
・清涼飲料水や加糖飲料
・菓子類(チョコレート、キャンディなど)
・高度に加工されたシリアル
など、工業的に加工され、添加物や精製成分を多く含む食品群を指します。
ただし、これらを完全に避けるべきというわけではありません。
■現時点では「原因」とは断定されていない
今回の研究は観察研究であり、因果関係(原因と結果)を証明したものではありません。
専門家も、「関連性は強いが、原因と断定することはできない」としています。
そのため、単純に食品を“良い・悪い”で分けるのではなく、全体の食習慣として捉える視点が重要です。
■では、何を意識すればよいのか?
ここで大切なのは、栄養コンシェルジュの基本的な考え方です。
「食べ物に善悪はない」
重要なのは、目的に応じて選択できることです。
たとえば、
・体のコンディションを整えたい
・筋肉の質を維持したい
こうした目的がある場合には、加工度の低い食品を意識的に取り入れることが有効と考えられます。
■まずは、ここから始めてみてください
いきなり大きく変える必要はありません。
👉 今日の食事の中で、「1品だけ加工度の低い食品を選ぶ」
この小さな選択が、長期的な変化につながる可能性があります。
■栄養コンシェルジュという選択肢
情報があふれる時代において、「何を選ぶべきか」で迷うことは自然なことです。
栄養コンシェルジュでは、
・科学的根拠に基づいた判断軸
・個人の目的に応じた食事設計力
を体系的に学ぶことができます。
単なる知識ではなく、現場で使える“選択の技術”を身につけることが特徴です。
「何を食べるか」を自分で決められるようになることは、健康だけでなく、人生の質にも関わってくると考えられます。
ご自身の学びとして、また指導の質向上として、一度検討してみてはいかがでしょうか。
■参考文献
Thomas M Link et al. Association of ultra-processed food consumption with intramuscular fat. Radiological Society of North America (RSNA), 2024.
Monteiro CA et al. Ultra-processed foods: what they are and how to identify them. Public Health Nutr. 2019.
Centers for Disease Control and Prevention. Dietary intake data on ultra-processed foods in U.S. population.
※本記事は査読付き研究および公的機関データを基に構成
※観察研究であり、因果関係は確定していません
■FAQ(よくある質問と回答)
【記事に関するFAQ】
Q1. 筋内脂肪とは何を意味しますか?
A. 筋肉内部に脂肪が蓄積した状態を指します。外見では分かりにくいですが、筋機能や代謝に関わる可能性があり、近年研究が進んでいます。
Q2. 超加工食品はどのような食品ですか?
A. 工業的加工が進み、添加物や精製原料が多く含まれる食品です。飲料、菓子、加工穀類などが代表例とされています。
Q3. 体重が正常でも問題はありますか?
A. 体重やBMIとは関係なく、筋肉の質に変化が見られる場合があります。外見だけでの判断は不十分とされています。
Q4. どの程度の摂取で影響が出ますか?
A. 明確な基準は現時点で確立されていません。長期的な食習慣として評価される必要があります。
Q5. 改善する方法はありますか?
A. 運動習慣と食事内容の見直しにより改善の可能性が示唆されています。早期の対応が重要と考えられています。
【栄養コンシェルジュ講座に関するFAQ】
Q6. 栄養コンシェルジュ講座の特徴は?
A. 科学的根拠に基づき、個別の目的に合わせた食事設計ができる力を養う実践型講座です。現場での活用を重視しています。
Q7. 他の栄養資格と何が違いますか?
A. 知識の暗記ではなく、食事をどう選ぶかという判断軸を重視している点が大きな違いです。再現性の高さが特徴です。
Q8. 医療資格がなくても受講できますか?
A. はい。医療職だけでなく、トレーナーや一般の方も受講可能で、基礎から体系的に学べる構成です。
Q9. 食事制限中心の内容ですか?
A. いいえ。制限ではなく、目的に応じて適切に選択できる力を養うことを重視しています。
Q10. 受講するとどのような変化がありますか?
A. 食事に対する判断基準が明確になり、クライアント指導や自己管理の精度が高まると考えられます。
一般社団法人 日本栄養コンシェルジュ協会
「栄養で人と未来を輝かせる」を理念に、科学的・医学的根拠に基づいた栄養知識の普及と、現場で活用できる実践的スキルを持つ人材の育成に取り組むヘルスケア教育機関です。
また、医療・運動・心理・生活科学など多分野の知見を統合し、本質的な健康支援を実現するための「栄養哲学」の研究にも取り組んでいます。
認定資格「栄養コンシェルジュ®」は、医療従事者やアスリートなど多分野の専門家が監修した信頼性の高い栄養学資格で、基礎から応用まで体系的に学べるカリキュラムを提供しています。
さらに資格取得後も、最新の研究情報の共有や学習機会の提供を通じて継続的な学びを支援し、資格取得者の生涯学習と専門性向上をサポートしています。

