【栄養コンシェルジュ 新着情報】春の富山湾から届く「ホタルイカ」 ニュースから読み解く、発光するイカの栄養データ
2026年3月5日
春になると、日本海ではホタルイカ漁のニュースが聞こえてきます。
富山湾では青白く光るホタルイカの群れが海岸近くに現れ、定置網で漁獲されることで知られています。
しかしここで一つ質問です。皆様はホタルイカの栄養成分を説明できますか?
ニュースでは「豊漁」「不漁」といった漁獲量が注目されますが、栄養学の視点から見ると、この小さなイカには興味深い特徴があります。
今回は、ホタルイカの生態や旬、栄養成分をデータから整理してみます。
ホタルイカとはどんな生き物か?
ホタルイカ(学名:Watasenia scintillans)は、ツツイカ目ホタルイカ科に属する小型のイカで、体長は約5〜7cmです。
最大の特徴は体表にある発光器(photophore)で、刺激を受けると青白い光を放ちます。
この生物発光は
・外敵から身を守る
・仲間とのコミュニケーション
などの役割があると考えられています。ただし、そのすべての機能は完全には解明されていません。
なぜ富山湾が有名なのか
ホタルイカは日本海沿岸に広く分布していますが、特に有名なのが富山湾です。その理由は海底地形にあります。
富山湾は
・水深1000m級の深海
・急峻な海底地形
という特徴があります。そのため深海に生息するホタルイカが沿岸近くまで移動し、定置網で漁獲できる世界的にも珍しい漁場となっています。
また富山湾のホタルイカ群遊海面は国の特別天然記念物に指定されています。
ホタルイカの旬
ホタルイカの旬は3月〜5月です。
主な産地として、
・富山県
・兵庫県
・京都府
・鳥取県
春の日本海を代表する食材の一つです。
栄養データで見るホタルイカ(数値参考:文部科学省 日本食品標準成分表2020年版)
ホタルイカ(ゆで)100g
エネルギー 79 kcal
たんぱく質 14.3 g
脂質 1.8 g
炭水化物 0.1 g
鉄 6.2 mg
亜鉛 1.5 mg
銅 1.6 mg
ビタミンB12 28.0 μg
ビタミンA 190 μg
※数値は代表値であり個体差があります。
栄養学的に見たポイント
ホタルイカの栄養構成から分かる特徴は以下です。
✔ 比較的低脂質
✔ たんぱく質を含む
✔ 鉄を含む魚介類
✔ ビタミンB12を含む
ただし、特定の健康効果を断定する科学的根拠は現時点では確認されていません。
食材ニュースを栄養学で読む
ニュースでは「今年は豊漁」「今年は不漁」といった情報が中心になります。
しかし栄養学の視点では
・食材の栄養構造
・食文化
・地域資源
といった別の側面が見えてきます。
栄養コンシェルジュが大切にしていること
栄養学の資格「栄養コンシェルジュ®」では
・食文化
・科学的根拠
まで組み合わせて理解する力を学びます。
流行やイメージではなく、データに基づいて食を説明できる専門家を育成することを目的としています。
栄養コンシェルジュについて
栄養コンシェルジュ®は
・トレーナー
・医療従事者
・健康指導者
など多くの専門職が学んでいる栄養資格です。
▶ 栄養コンシェルジュ全国の取得者紹介 https://nutrition-concierge.com/member.php
▶ 栄養コンシェルジュとは https://nutrigence.jp/media/kiji.php?n=739
この記事を読んだ方におすすめ
栄養コンシェルジュ公式ホームページやニュートリジェンスでは、食材や栄養学に関する記事も掲載しています。
ぜひ他の記事もご覧ください。
参考資料
文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)
水産庁 日本の水産資源
富山県水産研究所 ホタルイカ関連資料