栄養コンシェルジュ新着情報:バラの香りで脳に変化? 京都大学らの研究から見えてきた「香り・脳・健康」の関係

2026年6月1日

「香りを嗅ぐと落ち着く」多くの人が日常で感じていることかもしれません。



しかし最近では、香りが気分だけではなく、脳そのものへ影響を与える可能性が研究され始めています。



2024年、京都大学などの研究チームは、ローズ精油(バラの香り)を継続的に嗅ぐことで、脳の灰白質ボリュームに変化が見られたとする研究を発表しました。



特に注目されたのは、「後帯状皮質(PCC)」という脳領域です。



この部位は、



・記憶



・注意



・自己認識



・感情処理



などに関与しており、アルツハイマー型認知症の初期変化とも関連が報告されている場所として知られています。



今回の研究は、香りという日常的な刺激が、脳へどのような影響を与える可能性があるのかを考える上で、非常に興味深い内容となっています。



「香り」は脳へ直接届きやすい感覚



私たちは普段、



・食事の匂い



・柔軟剤



・アロマ



・季節の香り



など、多くの匂い刺激を受けながら生活しています。



嗅覚は、視覚や聴覚と比べて、感情や記憶を司る脳領域へ比較的直接的に情報が伝わる特徴があります。



そのため、「ある香りで昔の記憶を思い出した」という経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。



近年では、



嗅覚低下と認知機能



香りとストレス反応



自律神経と嗅覚刺激



などの研究も進んでいます。



今回の研究も、「香り=癒し」というイメージだけではなく、脳刺激という観点から注目されています。



京都大学らの研究では何が行われたのか?



今回の研究では、健康な女性50名を対象に実験が行われました。



参加者は、



ローズ精油群



水のみ使用群



の2群へ分けられ、衣服へ貼付したシールへ1日2回液体を滴下し、約1カ月間生活しました。



その後、MRIを用いて脳構造変化を比較したところ、ローズ精油群では灰白質ボリューム増加が確認されました。



特に変化が大きかったのが、「後帯状皮質(PCC)」です。



ただし重要なのは、今回の研究だけで、「バラの香りで認知症予防ができる」と結論づけられたわけではないという点です。



研究対象数や期間には限界があり、今後さらに大規模研究や長期研究が必要とされています。



「脳」と「食行動」は深くつながっている



今回の研究は、一見すると香りの研究です。



しかし、実は栄養学とも深く関係しています。



なぜなら、私たちの食行動は、



・匂い



・感情



・記憶



・ストレス



・睡眠



・自律神経



など、脳状態の影響を大きく受けるためです。



例えば、「疲れていると甘いものが欲しくなる」「ストレス時に食欲が乱れる」「香りで食欲が変化する」なども、脳と行動のつながりの一例です。



つまり、何を食べるかだけではなく、「どんな状態で食べているか」も重要ということです。



健康は「刺激への反応」で変わる



人の身体は、



・栄養



・運動



・睡眠



・光



・音



・香り



など、さまざまな刺激へ適応しながら変化しています。



今回の研究は、その中でも香りという非常に身近な刺激が、脳へ影響を与える可能性を示しました。



もちろん現時点では、「ローズ精油で認知症を予防できる」と断定できる段階ではありません。



しかし、「日常の小さな刺激が身体へ影響する可能性がある」という視点は、健康管理を考える上で非常に重要です。



近年の栄養学でも、栄養素だけを見る時代から、身体反応全体を見る時代へ変化しつつあります。



栄養コンシェルジュ®が大切にしている視点



栄養コンシェルジュ®では、「何を食べるべきか」だけではなく、「なぜその反応が起きているのか」を理解することを重視しています。



例えば、



・血糖変動



・自律神経



・消化吸収



・炎症



・行動変容



・ストレス



などを整理しながら、人全体を見る栄養学を学びます。



今回の研究は、香りというテーマを通して、「身体は刺激へ反応して変化する」ことを改めて考えさせてくれる研究だったのかもしれません。



参考文献



Continuous inhalation of essential oil increases gray matter volume. Scientific Reports. 2024.



Herz RS. Int J Neurosci. 2009;119(2):263-90. Aromatherapy facts and fictions: a scientific analysis of olfactory effects on mood, physiology and behavior.



Doty RL. Neurobiol Dis. 2012 May;46(3):527-52.



Murphy C. Nat Rev Neurol. 2019. Olfactory and other sensory impairments in Alzheimer disease.



厚生労働省 e-ヘルスネット「認知症」



FAQ(よくある質問と回答)



Q1. バラの香りで認知症は予防できますか?



A. 現時点で、「バラの香りを嗅ぐことで認知症を予防できる」と断定できる科学的根拠は確立していません。

今回の研究では、ローズ精油を1カ月使用した女性群で脳灰白質の増加が確認されましたが、対象人数は50名、介入期間も短期間です。



そのため、この研究は香り刺激が脳へ影響する可能性を示した重要な基礎研究として評価されていますが、認知症予防効果そのものを証明した研究ではありません。今後は長期研究や高齢者を対象とした追加検証が必要とされています。



Q2. 灰白質とは何ですか?



A. 灰白質(gray matter)は、神経細胞が集まる脳組織であり、記憶、判断、学習、感情、注意など、多くの認知機能に関わっています。

脳の情報処理を行う中心部分ともいわれ、MRI研究では脳機能評価の重要な指標として用いられています。



加齢やアルツハイマー病では灰白質減少が報告されているため、今回の研究で灰白質ボリューム変化が確認された点は、脳科学研究として注目されています。



Q3. 後帯状皮質(PCC)はどんな働きをしますか?



A. 後帯状皮質(Posterior Cingulate Cortex:PCC)は、記憶、自己認識、注意、感情処理などに関与する脳領域です。

特に、記憶と感覚情報を結びつける働きとの関連が指摘されており、匂い刺激との関係も研究されています。



また、アルツハイマー型認知症では比較的早期から機能低下や萎縮が報告される部位として知られており、認知症研究でも重要視されています。



Q4. 香りは本当に脳へ影響しますか?



A. はい。嗅覚は、感情や記憶を司る脳領域と非常に密接に関係しています。

視覚や聴覚と異なり、嗅覚刺激は大脳辺縁系へ比較的直接的に伝わる特徴があります。



そのため、香りは、



気分変化



ストレス反応



食欲



記憶想起



自律神経活動



などへ影響する可能性が研究されています。



ただし、香りによる効果には個人差も大きく、「特定の香りで病気を改善できる」と断定できる段階ではありません。



Q5. なぜ女性だけを対象に研究したのですか?



A. 研究チームは、女性の方が嗅覚刺激への感受性が高く、香りによる変化を観察しやすい可能性があると説明しています。

また、香りを日常的に身につける習慣が比較的少ない男性では、不快感や継続率低下が起こる可能性も考慮されたとされています。



つまり、研究条件を安定化し、介入継続率を高める目的から女性のみを対象とした研究設計が採用されました。



Q6. 栄養コンシェルジュ®は他の栄養資格と何が違いますか?



A. 栄養コンシェルジュ®は、「何を食べるべきか」を覚えるだけではなく、なぜ身体がその反応を起こしているのかを理解することを重視した実践型資格です。



例えば、



血糖変動



消化吸収



自律神経



炎症



行動変容



ストレス反応



などを整理しながら、身体全体をみる視点を学びます。



単なる知識暗記ではなく、「現場で説明できる力」を重視している点が特徴です。



Q7. 脳や自律神経についても学べますか?



A. はい。栄養コンシェルジュ®では、食事だけでなく、人の反応を理解する視点を大切にしています。

そのため、



血糖変動と集中力



ストレスと食行動



睡眠と回復力



自律神経とコンディション



行動変容



なども整理しながら学習します。



「なぜその状態になるのか」を理解できることが、実践的な栄養サポートにつながると考えています。



Q8. 栄養コンシェルジュは医療資格がなくても受講できますか?



A. はい。医療資格がなくても受講可能です。

実際には、



パーソナルトレーナー



ピラティス・ヨガ指導者



美容関係者



教育関係者



健康支援職



一般の方



など、幅広い職種の方が学ばれています。



専門知識を一方的に学ぶだけではなく、「現場でどう活かすか」を重視した構成のため、初学者でも学びやすい内容となっています。



Q9. 「食べ物に善悪はない」とはどういう意味ですか?



A. 栄養コンシェルジュ®では、食品を単純に「良い・悪い」で分類しません。

なぜなら、同じ食品でも、



年齢



活動量



体質



生活背景



健康状態



目的



によって必要性や役割が変わるためです。



重要なのは、正解の食品探しではなく、「その人に合った選択ができるか」という視点です。

この考え方が、継続可能な栄養サポートにつながると考えています。



Q10. 栄養コンシェルジュ®はどんな現場で活用されていますか?



A. 栄養コンシェルジュ®は、スポーツ、美容、医療、教育、フィットネス、健康支援など幅広い分野で活用されています。

特に近年は、「知識量」だけではなく、“分かりやすく説明できる力”が求められる時代になっています。



実際には、



パーソナルジムでの食事指導



美容分野でのインナーケア提案



学校や部活動での栄養教育



健康イベントや企業研修



など、多様な現場で実践型の栄養学として活用されています。



【栄養コンシェルジュ®】医学・栄養学に基づいた“実践型”栄養コンサルティング資格



「栄養コンシェルジュ®」は、スポーツ・ボディメイク・ダイエット・健康支援・メディカルサポートなど、さまざまな現場で活用できる実践型の栄養資格です。

単なる知識習得ではなく、クライアント一人ひとりの目的・体質・生活背景に合わせて、“何を、どれくらい、どう食べるか”を科学的に提案できる力を養います。

カリキュラムでは、



エネルギー代謝



栄養素の働き



消化吸収の仕組み



血液データの読み解き



体組成管理



パーソナルな食事設計



などを、代謝栄養学・運動生理学・パーソナル栄養学の視点から体系的に学習。

さらに、食品カテゴリーマップ®や食事ポーション早見表など、現場でそのまま使える実践ツールも多数提供しています。

「知っている」だけではなく、“現場で使える栄養学”を身につけたい方のための資格です。



【栄養コンシェルジュ® 1ッ星(1つ星)】



食事指導の土台となる“実践的な栄養の基礎”を習得



【特徴】



1ッ星コースでは、



栄養素の働き



消化吸収



食品分類



食事設計



栄養提案の考え方



を、科学的根拠に基づいて体系的に学びます。

クライアントの目的に合わせて、「何を、どれくらい、どう食べるか」を具体的に提案できる力を身につけ、現場で再現性の高い食事サポートを行えることを目指します。

食品カテゴリーマップ®や食事ポーション早見表を活用することで、専門知識を“伝わる指導”へ落とし込める点も特徴です。



☆こんな方におすすめ



トレーナー



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代謝・体質・生活背景を踏まえた“個別最適な栄養戦略”を習得



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さらに、



血液データ



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生活背景



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など複数の要因を総合的に読み解き、一人ひとりに合わせた栄養戦略を設計する力を養います。

メディカルデータリーディング表、血液検査キット、ダイエット設計シートなど、実務で活用できる多数のツールも提供。

“理論だけでは終わらない”、現場対応力の高い栄養コンサルティングスキルを身につけることができます。



☆☆こんな方におすすめ



パーソナルトレーナー



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栄養コンシェルジュ®講座へのお申し込み方法や受講料のお支払い、受講日程の調整など、ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。



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一般社団法人 日本栄養コンシェルジュ協会



「栄養で人と未来を輝かせる」を理念に、科学的・医学的根拠に基づいた栄養知識の普及と、現場で活用できる実践的スキルを持つ人材の育成に取り組むヘルスケア教育機関です。 また、医療・運動・心理・生活科学など多分野の知見を統合し、本質的な健康支援を実現するための「栄養哲学」の研究にも取り組んでいます。 認定資格「栄養コンシェルジュ®」は、医療従事者やアスリートなど多分野の専門家が監修した信頼性の高い栄養学資格で、基礎から応用まで体系的に学べるカリキュラムを提供しています。 さらに資格取得後も、最新の研究情報の共有や学習機会の提供を通じて継続的な学びを支援し、資格取得者の生涯学習と専門性向上をサポートしています。